『着物』の種類

【着物】には、使用目的より多くの種類に分類ができます。

まず女性用の【着物】では、
・黒留袖
既婚女性の正装。生地は地模様の無い縮緬が黒い地色で染められており、五つ紋(染め抜き日向紋)をつける。
・色留袖
黒以外の地色で染められた留袖。本来は既婚女性の正装であったが、最近では未婚の女性に着用されることも多い。
・振袖
主に未婚女性用の絵羽模様がある正装である。
・訪問着
女性用(未婚、既婚の区別なし)の絵羽模様がある正装です。

・喪服
五つ紋付き黒無地。関東では羽二重、関西では一越縮緬を使用することが多い。
・付け下げ
訪問着を簡略化したもので、絵羽模様ではなく、反物の状態のまま染色し、縫うと訪問着のような位置に柄が置かれるものです。
・袴
女性用の袴は女学生や教師の正装の一つとされています。明治・大正時代に、学校で日常的に着る服として女学生の袴姿が流行したことにより、日本の文化として定着しました。

男性用の正装の【着物】では、
・五つ紋付 ・黒の羽二重地 ・縦縞の仙台平
があり、紋付の場合には足袋を白にし、草履を履くときは畳表のものを履くなどの決まりがあります。