『レトロおもちゃ』の種類

【レトロおもちゃ】には、時代ごとに多くの種類が存在しています。

江戸時代のおもちゃは、
・竹トンボ ・お手玉 ・おはじき ・羽子板 ・すごろく〔二人で対戦する盤双六(ばんすごろく)、複数人が競争して上がりを目指す絵双六(えすごろく)〕
・大山こま ・戸部の蛙 ・金魚台輪 ・赤べこ ・すすきみみずく
など、おもちゃの主な材料には竹や和紙、木材やススキなどを使用したものが多くあり、ま赤べこは赤い牛の張子人形というだけではなく、子どもの魔避けとして用いられていました。
赤べこの赤い色には魔除けとしての意味を持ち、斑点は疱瘡などを表しているとされています。これは赤べこの産地であった会津地方に於いて、天然痘がはやったときに、赤べこの人形を持っていた子どもは病気にかからなかったという伝承も存在しています。

そして明治大正時代になると、
・国産のゴム風船 ・人力車玩具 ・銅鉄製針金をゼンマイ動力に使用した金属玩具
など江戸時代に紙や木材を使用していた頃と比べ、ゴムやゼンマイ、銅鉄など動力や新しい材料を使用したおもちゃが作られるようになりました。

その後昭和時代になると、
・メンコ・ベーゴマ  ・ブリキ製宙返り飛行機
などが流行しましたが、戦争が激化してくるようになると、
・「投下弾」玩具 ・慰安袋用人形 ・「愛国コドモカルタ」 ・「愛国百人一首」 ・「愛国いろはかるた」 ・「防諜かるた」
など、子供向けのおもちゃに於いても、「愛国」や「防諜」など愛国心を鼓舞し、戦争に勝利することを目的とした、玩具に変化しました。

そして終戦となると、
・アメリカ軍のジープを模したブリキ製玩具 ・空缶利用の自動車玩具
など戦時中とは正反対の玩具や、駐留軍の使用済みの空き缶などを使用した玩具が生産されるようになりました。