『金工芸、金工品』の種類

【金工芸(純金工芸)】の原料となる『金』は、
・高い稀少性や独特の光沢を持っているが、軟らかく、展性・延性に優れる。
・腐食に強く、長年に渡り光沢を保つ。
などの特性を持っており、それにより貨幣として使用したり、また薄く伸ばすことができることから、平面状に延ばすと『金箔』(きんぱく)となり、また糸状に伸ばすと『金糸』(きんし)と、様々な加工が行なうことができ、『金箔』や『金糸』を用いた工芸品が生産されています。

【金工芸(純金工芸)】の種類
・蒔絵 漆で文様や絵を描いてから、『金』を蒔いて定着させる技法。
・金仏壇 白木に漆を塗り、その上から『金箔』又は『金粉』を施し制作する。
・沈金 漆塗りの面へ刃物で溝を掘り、その箇所へ『金箔』や『金粉』を押し込んで制作する。

【金工品】(きんこうひん)は、金属を加工して作られる工芸品であり、原材料は、金や銀、銅や鉄、錫などを使用します。
【金工品】は次のような方法で加工されます。
・鋳金(ちゅうきん) 鋳型に溶かした金属を流し込み、形を形成する。
・鍛金(たんきん) 熱した金属を叩いて形を作る。
・彫金(ちょうきん) 形の出来た金属の表面に模様や線などを彫る。
・鎚金(ついきん) 1枚の平らな金属板を金づちで叩いて曲げ、立体的な形に作り上げる。