『彫刻、ブロンズ像』の歴史や地域情報

【彫刻、ブロンズ像】の歴史は、5000年前古代エジプトがルーツと考えられます。
まだ金属を加工して像を作る方法が存在しなかった頃には、大理石などを彫刻して像を制作していました。その後現存する世界最古の金属製の銅像は、エジプト第6王朝ペピ1世の像であり、これはおよそ4000年以上前の物だそうです。

日本に於いては、飛鳥時代から金銅仏が制作されおり、奈良の東大寺に建立されいる大仏も銅製であります。
しかしこの当時は、人物を元にした銅像が建てられることはありませんでした。
そのため江戸時代末期に日本からアメリカに派遣された、遺米使節は銅像を見た感想として、「さらし首のようだ」と記録しています。

そして日本初の西洋式銅像は、金沢の兼六園に建てられた明治紀念之標・日本武尊の銅像(1880年)だそうです。
また東京最古の西洋式銅像としては、大熊氏廣が明治26年(1893年)に靖國神社へ建立した大村益次郎像であり、そして日本初の女性の銅像は、同じ大熊が浅草寺に建立した瓜生岩子像(1901年)であります。

しかし、第2次世界大戦による金属回収令により、板垣退助像、東京渋谷のハチ公像、仙台の伊達政宗騎馬像、また東郷平八郎などの軍人の銅像なども回収され再利用されましたが、戦争終結後には次々と復元されました。