『洋画、油絵』の種類

絵画にて【洋画】と分類されるものは、映画で日本の映画を邦画、海外の映画を洋画と区別をしているのとは違い、美術品としての【洋画】は、
・ 海外から持ち込まれた、水彩用や油彩用の絵の具、またパステル・鉛筆・羽ペン、または銅版画などの描画材料。
・ 遠近法や陰影を使うことにより立体感を表す描画技法。
などの手段や技法を駆使して、日本人の手により描かれた絵画のことを、基本的には【洋画】と呼びます。

そのため日本人以外の、ピカソやミケランジェロなどの海外の画家に対して、【洋画家】と呼ぶことはありません。
また日本人でも江戸時代の平賀源内の場合は、油絵も描いたこともありますが、画家として活動していたのではないので、【洋画家】と呼ぶことはありません。

そして近年では、
・ 【洋画家】が、伝統的の方法(描画材料や技法)による日本画の影響を受けて描くようになる。
・ 日本画家が、積極的に海外の技法を自身の絵に取り入れる。
などにより、【洋画】と日本画の境界が低くなってきているそうです。

そのため、美術コンクールでは日本画や【洋画】として区別を付けることなく、絵画や平面として分類しているところもあります。