『甲冑,鎧』の種類

【甲冑】(かっちゅう)は、戦の際に武士や侍が刀剣や弓矢を用いた攻撃を防ぐために、身に付けた伝統的な防具です。
これは、胴体部を保護する【鎧】(よろい)、頭部を保護する「兜」(冑 かぶと)からなっており、【甲冑】を構成しています。

《甲冑の分類》
・主要な部分に使用される物質により、おおよそで5種に分けられる。鉄が金銅 通常であり、革、布帛および張貫は特殊である。
・重量による
・構成による
 解体が可能・不可能で分類。
・沿革による
 旧式と新式に分けられる。旧式は「昔」を、新型は「当世」を冠する場合もあ る。
・新旧による
 製作完了日から現存使用時までの時間の長短による。
・式法による
 型式・様式の精粗にもとづき分類される。
・外観による
 外観とくに色彩により分類する。
・着用者による
 身体の大小、身分・職分による、老幼・性により分類する。
・使用による
 使用目的(儀礼の甲冑、着初の甲冑など)、使用法(忍の甲冑、著替の具足な ど)で分類する。
などにより、【甲冑】は分類をすることができます。

また本来は、甲は身を護る「よろい」、冑は頭にかぶる「かぶと」であるが、甲を「かぶと」、冑を「よろい」と読む例もありますが、一般的には「鎧」、「兜」の字を用いることが多くあります。
しかし、古墳時代などの大鎧が出現する以前は、考古学用語としての慣習上「鎧」・「兜」でなく「甲」・「冑」で表記されるそうです。