『西洋アンティーク』の歴史や地域情報

【西洋アンティーク】とは、主にヨーロッパで製造された物のことを呼びます。また【西洋アンティーク】の品には、東洋の影響を受けた物も見受けられます。

《磁器》
・ 磁器に使用されるカオリン(磁土)についての知識はヨーロッパにはありましたが、原料が西洋では発見できず東洋からの輸入のみであり、
    また、現代のように通信が発達していない為、貴族が自分の家紋の磁器を注文から手に入れるまでに4年以上掛かりました。
・ このため、ヨーロッパ各国ではカオリン(磁土)を含まない磁器を製造しようとして、模造磁器である軟質磁器を作りました。
・ イギリスでは最初ブリストル、続いてウースターでソープロック(凍石)を含んだ軟質磁器が作られ、
  その後18世紀末にスポードがボーンチャイナ生地を完成しました。これ以降ボーンチャイナがイギリス標準の磁器として定着しました。

《アール・ヌーヴォ》(Art Nouveau)
・ 19世紀末から1910年代にヨーロッパを中心にした国際的な美術運動であり、名前の元になったのは、フランス語の「新しい芸術」が語源です。
・ この様式の特徴として、植物的な曲線で花と女性のモチーフであり、モチーフには花と女性、手書きの線、輪郭線、シンメトリー、ゆり、唐草、
  孔雀、ジャポニズム(日本趣味)が多くされています。

このように、ヨーロッパと東洋の文化などの結びつきは【西洋アンティーク】にも存在しています。