朝倉 文夫作品買取強化中

作家の特徴

　朝倉文夫は、1883年大分県生まれの彫刻家です。大分県大野郡上井田村の村長であった渡辺要蔵の三男として生まれました。11人兄弟の5番目の子として生まれ10歳の時に朝倉種彦の養子となります。その後、1902年に彫刻家として活躍していた9歳年上の兄渡辺長男の元へと上京します。俳句を志しており正岡子規に師事しようとしていましたが、上京した前日に正岡子規が亡くなりました。彫刻家である兄の元で暮らすうちに彫刻に魅せられていき、東京美術学校彫刻選科に入学します。1910年最高傑作といわれる「墓守」を発表した後、シンガポール・ボルネオを視察しました。この時の経験が後の作品に大きな影響を与えたといわれています。帰国した後も文展において連続入選をし、第10回の文展では最年少審査員に抜擢されました。戦時中は戦災をくぐり抜けますが、金属供給の為400点近い作品が消滅してしまいました。戦後も精力的に活動を続け文化勲章の受章、文化功労者に認定されました。1964年急性骨髄性白血病により81歳で死去。