刀の基礎知識

・日本刀の種類について

まず最初に、日本刀の種類についてお話します。
「銃砲刀剣類登録証」に記載される種別には「短刀」「脇差」「刀」の3種類に分かれます。
基本的に種類を分けるときの違いは刃の長さで、上記の3種類に分かれます。

・短刀
長さ30.2cm以下の刃の長さの刀。昔の採寸で1尺(30.3cm)未満の長さになります。「あいくち」と呼ばれることもあります。
刀を携帯することが許されない場所や、就寝・入浴時に護身用の「懐刀」として携行されていました。

・脇差
長さ30.3〜60.5cmの刃の長さの刀。1尺〜2尺未満の長さになります。
武士が大小2本の刀を携行している時の「小」になります。
帯刀を禁止されていた商人や百姓も所持することが許されていました。

・刀
長さ60.6cm以上の刃の長さの刀。2尺以上の長さになります。武士以上の上流階級が帯刀を許されていました。時代劇で見ることが多いので、一番馴染みがあると思います。

登録証の分類では、この3種類になりますが、この他に70cm以上の刃の長さの刀を「太刀」と呼びます。

・現在、日本刀の価値はあるのか?

戦国時代、江戸時代には「実用的」に用いられていましたが、現在は実用的に使用するのはもちろんのこと、携行することも禁止されています。
現在では、「美術品」としての価値があります。この価値は、時代・状態・在銘などで大きく変わります。
また、普段扱うことがなく、倉庫や納屋にしまいっぱなしになっていて、手入れを怠ってしまうと、錆が出てきてしまいます。
錆の手入れは難しく、定期的な手入れも大変です。美術品の価値を損なわない為にも、見つけたら早めに日本刀を専門に扱っているお店や、専門知識のある鑑定士へ依頼するのをお勧めします。
当社にも専門知識を持った鑑定士が在籍していますので、お気軽にご相談・ご連絡下さい。